社員ブログ

システム開発

FlexとGrid 

こんにちは! 
今回のブログは新人(2年目)三人娘のあさみんが担当します! 
最近コーディングをしていてよくレイアウトの実装方法について考えます。 
めちゃくちゃ便利なFlex…Flexでくくって…さらにFlexで… 
このFlex、もっとわかりやすくできないか…? 
Gridを今まで使用してこなかったため、どうしもFlexを頼りがちに…Gridを使えばもっと綺麗に視認性の高いコードが書けるかもしれない…そう思って今回調べてみました。 
まずFlexについて 

Flexとは? 

Flexbox(フレキシブルボックスレイアウト)は一次元のレイアウトシステムです。要素を行(横軸)または列(縦軸)のいずれかに配置するのに最適です。複雑なレイアウトを簡単に作成し、要素の間隔や配置を簡単に調整できます。 

主なプロパティ 

  • display: flex; — コンテナに適用してFlexコンテナにする。 
  • flex-direction — 要素の並び方向を設定(row、columnなど)。 
  • justify-content — 水平方向の配置を設定。 
  • align-items — 垂直方向の配置を設定。 
  • flex-wrap — 要素を折り返すかどうかを設定。 


続いてGrid 

Gridとは? 

Grid(グリッドレイアウト)は、二次元のレイアウトシステムです。行と列の両方で要素を配置でき、より複雑なレイアウトを作成するのに適しています。Gridは、Flexboxでは達成しにくい複雑なレイアウトを簡単に作成できます。 

主なプロパティ 

  • display: grid; — コンテナに適用してGridコンテナにする。 
  • grid-template-rows — 行の構成を設定。 
  • grid-template-columns — 列の構成を設定。 
  • gap — 行と列の間のギャップを設定。 
  • grid-row — 要素の行位置を設定。 
  • grid-column — 要素の列位置を設定。 


主な使い分けとしては 

  • 単純な一次元レイアウト(例えばナビゲーションバー)にはFlexboxを使用します。Flexboxは、要素の均等な配置やセンタリングに優れています。 
  • 複雑な二次元レイアウト(例えばダッシュボードやカードレイアウト)にはGridを使用します。Gridは、行と列の両方で要素をコントロールする必要がある場合に非常に強力です。 

こんなかんじです 
これだけ見るとオッGrid便利じゃん…!という印象なのですが 
実際書いてみたところ、ちょっと思ったとおりにならなかった点があったのであげていきます。 

1. 複雑な設定 

Gridの設定は非常に強力ですが、複雑なレイアウトを作成する場合、設定が煩雑になることがあります。 
こちらのコードを例に出します。 

例:Grid 


例:Flex 


図にすると両方こんな感じになります! 


Gridでは複数の列や行、そしてエリアを設定する際に、コードが非常に冗長になりがちです。特に大規模なレイアウトでは、メンテナンスが難しくなります。 
さらに、Gridは行と列を明示的に設定する必要があるため、Flexboxのようにコンテンツが自動的に流れるわけではありません。これにより、レイアウトが変更されるときに多くの再設定が必要になります。例えばこんなレイアウト…の例です。 

 
Flexだとそれぞれにjustify-content: space-between;でいいのですが、Gridだと少し記述が複雑になりますね。 

2. ブラウザ互換性 

ほとんどのモダンブラウザはCSS Gridをサポートしていますが、古いブラウザでは完全なサポートがされていない場合があります。これは特にIE11などの古いバージョンのブラウザをサポートする必要がある場合に問題となります。 

3. 自動配置の難しさ 

Gridはアイテムの正確な位置を制御するのに適していますが、アイテムの自動配置に関しては時に直感的でないことがあります。特に、アイテムのサイズが動的に変わる場合や、コンテンツに応じた配置が必要な場合には、設定が難しくなります。 

4. レスポンシブデザインの調整 

Gridを使用してレスポンシブデザインを作成する際に、ブレークポイントごとに複雑なレイアウト変更を行う必要がある場合があります。 
実際使ってみた際には一番ここが大変でした。 


 
このように、メディアクエリごとにレイアウトを再定義する必要があり、コードが複雑になります。 

まとめ 

こうしてみると、複雑なレイアウトや動的なコンテンツに対応する際には、設定を再定義する必要があるため、Flexboxのような自動配置の柔軟性が求められる場面では使いにくいと感じるかもしれません。それでも、複雑なレイアウトを必要とする場面では、Gridの精密な制御が非常に有用な場合もあります。 
たとえば、ページ全体のレイアウトにGridを使用し、各セクション内のレイアウトにFlexboxを使用したり、複雑なウェブページでは、FlexboxとGridを組み合わせて使用を検討して美しく効率的なデザインを実現しましょう! 
 

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